特別展「古代メキシコ」に行ってきました。開催場所は大宰府の九州国立博物館です。
開催期間 2023.10.3~2023.12.10
九州の次は大阪で開催されます。
開催期間 2024.2.6~2024.5.6
開催場所 国立国際美術館
古代メキシコについて
私にとって古代メキシコと言えば、ドラえもんで観た石で作られたピラミッドの
イメージくらいしか知らなくて、、、
しかももっと恥ずかしいことにインカ帝国とごっちゃになってました(-_-;)
(ちなみにインカ帝国は南アメリカ大陸にあり、現在のペルー・エクアドル・ボリビア・チリ北部にあり有名な建造物はマチュピチュです)
いつの時代に繁栄したのか
日本の縄文時代(紀元前15世紀)から戦国時代くらい(紀元後16世紀)の
スペインに侵攻されるまで3千年以上にわたりメキシコで繫栄した古代都市。
火山の噴火や地震など厳しい自然環境のなか、人々は神を信仰し時に畏れ祈りを捧げるための様々な宗教的儀礼が発達しました。
いまだ多くの謎を残していて、ジャングルに埋もれたままの遺跡が未発見のまま残っているそうです。
代表的な3つの文明に焦点をあてている
今回の特別展はマヤ、アステカ、テオティワカンという3つの文明の出土品が展示されています。
ユニークなきもかわいい置物やヒスイ・貝殻などの装飾品、暦や文字の石彫。
人身供犠(じんしんくぎ)、いわゆる生贄の儀式に使われたといわれる品々もあり
見どころ満載の内容でした。
中でもメキシコとアメリカ以外では初公開となるマヤ文明の「赤の女王」王妃の墓の出土品は必見です。
孔雀石やヒスイでできたマスク、ヒスイや貝や黒曜石などからつくられた豪華な装飾品の数々。
赤の女王という通称は発見されたときに真っ赤な辰砂(水銀の原料や赤色顔料として用いられる)に覆われて埋葬されていたことが由来です。
古代メキシコ3大文明
3つの文明のそれぞれの特徴
- テオティワカン文明 西の涼しく乾燥したメキシコ中央高原にある。
紀元前2世紀から6世紀に繫栄した。
天文観測をもとに太陽・月・羽毛の蛇の3大ピラミッドが作られ巨大な宗教計画都市を築いた。
太陽のピラミッドから発見された「死のディスク」
鳥形土器。発掘者により奇抜なアヒルと名付けられた。
貴重な貝の飾りをたくさん使った入れ物。 - マヤ文明 東の暖かく雨の多いマヤ低地にある。
紀元前1000年ごろから16世紀頃まで繫栄した。
暦や文字など高度な知識を有する王や貴族が中心となって
巧みに交易と戦争を繰り広げた。
マヤ文字が刻み込まれていて王が球技をしている石彫。
写真下部の白い石板にびっしりマヤ文字が彫られています。
石板を分かりやすく色を付けて表示してくれてます↑↑
マヤ文字は700種類あって数万通りの組み合わせがあるそうです。
まるまるしてて、絵がとってもかわいらしいんです。
自分の名前を書くとどうなるか妄想がふくらみます。。。 - アステカ文明 西の涼しく乾燥したメキシコ中央高原にある。
14世紀から16世紀にかけ繁栄した。
首都テノチティトランを築き、軍事力と貢納制を背景に強国を拡大した。
メキシコ国内の6つの博物館から集められた140件の至宝が一挙集結!
会場内作品は撮影OK。(フラッシュはダメです)
この特別展のチケットで、同博物館の4階にある「文化交流展(平常展)」も観覧できます。
4階の展示室はかなり広く、5つのテーマごとに旧石器時代から江戸時代までの作品がたくさん展示されてます。
10月15日までは特集展示「うるわしき祈りの美ー高麗・朝鮮時代の仏教美術ー」
が見られる。
歩き疲れたらいろんな所に椅子があるので休めますが、先に特別展を観に行きその後で平常展を楽しんだ方がいいと思います。
まとめ
もし、世界の歴史に興味があるならおすすめします。
興味深いのが古代メキシコでは最も重要な食糧源はトウモロコシですが
トウモロコシが神様として崇められているんです。
トウモロコシに関連するものも多数展示してありましたよ。
みつけてみてください( *´艸`)
そして初めてマヤ・ブルーを間近で見たけどとてもきれいな青で、
土偶に今でも色が鮮明に残っていたのが印象的でした。
人身供犠(生贄)は恐ろしいけど、昔の日本や中国にも同じように
人身御供(ひとみごくう)という風習があったようなので
厳しい自然環境で生きていくための必死な祈りだったんでしょうか。
先人が遺していった遺物に思いを馳せ、たくさんのまだ解き明かされていない謎に好奇心を揺さぶられた特別展でした。面白かった~♪